
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース
2026年9月16日 第3156号
◆文章を練る。句読点の使い方でしばしば筆が止まる。流れのまま続けるか、一息入れる読点(、)か、少し間をおく句点(。)か。心情を伝えるにはと。
◆句読点の歴史は古くない。口語と文語が明確に区別されていたころは、文章に句読点は使われていない。明治以降、言文一致と文章の簡略化が進み、話す時には発声や抑揚で伝える心情を、文章でも表すために句読点が重宝されてきた。
◆最近、スマホでのチャットツールの導入が進んでいる。会話型の双方向コミュニケーションで短文化し、句読点が使われなくなっている。あえて句読点が使われると、突き放していると感じさせ、余韻どころか「マルハラスメント」とさえ。
◆小筆は、患者さんとの会話の時、――流れを止めない、ひと呼吸おく、しばしの無言――句読点を意識し、間を大切にしている。AIは情報を瞬時に処理しての即応性を旨としている。句読点の感性はなさそうだ。チャット世代とAIの組み合わせは、心情の交換に新たな作法を生み出すのであろうか。(翔)