
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース
2026年9月2日 第3155号
令和8年度「フレイル・ロコモ研修会(実習)」を6月17日・18日午後、大阪府医師会館で開催。本研修会は「運動器症候群(ロコモティブシンドローム/以下、ロコモ)」をテーマに講義と実習を毎年実施しており、今年で8回目を迎えた。両日とも同内容であり、日本医師会認定健康スポーツ医など計約90人が聴講した。
両日の座長は小林正之氏(府医健康スポーツ医学委員会委員〈当時〉)が務め、第1日は宮田重樹氏(宮田医院)、第2日は和田孝彦氏(オサダ整形外科クリニック理事長)が講演した。冒頭、前川たかし理事はあいさつで、「認知症」「骨折」「フレイル」が介護認定を受ける要因の上位を占める一方で、これらは普段からの運動や社会参加などにより、予防できると説明。本研修会での学びを各地域における健康増進、介護予防などへの取り組みに生かしてほしいと述べた。
講演では、6年度から開始された「健康日本21(第三次)」に触れ、足腰に痛みのある高齢者の減少がロコモに対する目標と前置き。特に、「フレイル・ロコモ」は足腰が弱り要介護になり得る危険な状態と指摘した。要介護状態に陥らず、健康寿命の延伸を目指すためには、継続的な運動が不可欠と語り、効果が期待できる運動として、「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」の実技を指導。ロコトレは日本整形外科学会が推奨する、▽スクワット▽片脚立ち▽ヒールレイズ▽フロントランジ――の4つの運動で構成されており、道具を用いることなくどこでもできることが特徴と評した。あわせて、膝や腰に痛みを抱える患者へのアプローチ方法では、正しい立ち座りの姿勢や体幹の柔軟性向上のための体操も伝えた。
最後に、高齢者への運動指導では、個々の身体状況に応じた運動強度の調整が大切とアドバイス。ロコトレにより、身体への影響だけでなく、精神的・社会的フレイルの予防にもつなげてほしいと結んだ。