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時の話題
府医ニュース
2026年8月26日 第3154号
政府は7月21日、「経済財政運営と改革の基本方針2026(骨太の方針2026)」を閣議決定した。高市早苗首相の初めての「骨太の方針」である。日本と日本人の底力を生かし、総合的な国力を徹底的に強くしていく。その中核にあるのが「強い経済」の実現であり、従来の延長線上ではない、新たな経済財政運営への抜本的な転換を図る。「責任ある積極財政」の考え方の下、政府が一歩前に出て、官民手を携え、戦略分野への投資を進める。賃金や物価動向を反映した予算編成へ転換し、「公定価格への対応」(医療・介護・保育・福祉等)を行い、人材確保、経営の安定、サービスの質の確保に必要な対応を行う。
全世代型社会保障の構築①(成長型経済に合わせた持続可能な社会保障制度)の概要
▽国民皆保険・皆年金を堅持し、年齢に関わらず能力に応じて公平に負担(全世代型社会保障制度の構築)▽13の社会保障改革項目について合意された具体的な骨子に基づき、令和8年度中に具体的な制度を設計し、順次実行▽経済・物価動向等に適切に対応し、安心して医療・介護・福祉サービスを受けられる体制を整備し、社会保障制度改革を着実に実行。現役世代の保険料率の上昇を止め、引き下げていく▽社会保障負担率の目標の検討を進め、8年度中に改革項目の具体化と工程の明確化を図る――ことを順次実施する。主な取り組みは、「医療・介護・福祉サービスの体制整備」および「社会保障制度改革の着実な実行」として、▽医療保険の高齢者窓口負担の見直し、介護保険における2割負担の判断見直し▽医療・介護保険における金融所得・資産の扱い、OTC類似薬の保険給付見直しの施行と対象範囲拡大の検討▽先行バイオ医薬品の保険給付のあり方の見直し検討、長期処方やリフィル処方箋の活用――など。
全世代型社会保障の構築②(攻めの予防医療)の概要
国民のWell-beingの向上と健康寿命の延伸、誰もが社会の担い手として活躍できる日本を実現するため「攻めの予防医療」を推進し、健康増進、肥満症を含む疾病予防、早期発見、早期介入および行動変容に関係機関が連携して取り組む。取り組みとしては、▼健康リテラシーの向上▼健康増進に資する薬局機能および薬剤師の果たす役割強化▼学齢期の健康診断のあり方の見直し▼感染症対策(予防接種、HIVや性感染症予防、下水サーベイランス等)▼がん検診や精密検査の受診率向上▼生活習慣病等の予防▼国民皆歯科健診の具体化▼認知症の早期診断・早期対応▼切れ目のないリハビリテーション▼PHRの利活用▼更年期世代の女性への医療の推進や女性の健康総合センターの機能強化▼プレコンセプションケア推進5か年計画の工程表の策定と実行▼企業と保険者のコラボヘルス、睡眠対策を含む健康経営の推進等、予防・健康づくりを支えるヘルスケア産業の育成――。
社会保障負担率の数値目標設定は、見送られた。