TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

郡市区等医師会新会長に聞く(2)

府医ニュース

2026年8月19日 第3153号

 令和8年度に就任された郡市区等医師会新会長より、あいさつ・抱負等を寄稿していただきましたので、紹介いたします(順不同)。

布施医師会 川口 俊 会長

 この度、布施医師会長に就任いたしました川口俊と申します。当医師会は会員約330人、地区内医療機関の入会率は90%を超えます。多くの会員の支えの下、市民の皆様から信頼され、会員が誇りを持てる医師会を目指しております。
 新型コロナウイルス感染症流行時には、コロナ担当理事としてほかの理事とともに国内外の情報を収集・整理し、防護具や検査資材が不足する中、開業医の現場で役立つ感染対策や代替資材を用いた衛生管理手法をまとめた独自の診療ガイドを作成し、多くの医療機関で活用していただきました。また、布施・河内・枚岡三医師会合同によるPCR検査センターの運営、市のワクチン接種事業への医師派遣、在宅コロナ患者往診チームによる訪問検査・在宅療養支援にも取り組み、有事における地域医師会の結束力と使命を改めて実感いたしました。
 今後は、ICTを活用した多職種連携を一層推進するとともに、災害時にも機能する地域医療体制の構築に取り組んでまいります。また、急速に進むデジタル化の中で、会員がその恩恵を十分に受けられるよう支援を充実させてまいります。市民の皆様には「住んでいて良かった東大阪!」を、会員の皆様には「入っていて良かった布施医師会!」を実感していただけるよう、誠心誠意努めてまいりますので、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

茨木市医師会 篠永 安秀 会長

 令和8年6月20日に上野豊前会長よりバトンを引き継ぎました篠永安秀です。医療を取り巻く環境は、少子高齢化や人口構造の変化に伴い、かつてないほどの変革期を迎えています。こうした激動の時代において、私の大切にすべき指針は「不易流行」の精神ではないかと愚考しております。
 地域医療の根幹を成す、患者様との信頼関係や、地域住民の健康を守るという揺るぎない使命――これこそが、いかなる時代にあっても変わることのない「不易」の部分です。一方で、医療DXの進展や新たな技術の導入といった、時代の要請に応じた変化を受け入れ、柔軟に適応していく「流行」の姿勢もまた、欠かすことはできません。
 昨今のデジタル化の流れは、一見すると複雑なものに感じられるかもしれません。しかし、これは決して従来の診療を置き換えるものではなく、あくまで私達の活動を補完し、より良い医療を提供するための手段であると考えております。
 ビジネスの世界で語られる「アジャイル」のように、まずは目の前の課題に対して、走りながら考える。こうした試行錯誤のプロセスこそが、地域医療における最適解を見出すための一つの方法ではないかと思います。デジタル技術を賢明に活用しながらも、現場での丁寧な対話や、地域との連携という足元の基盤を疎かにすることなく、一歩ずつ取り組んでまいりたいと考えております。
 茨木市医師会としても、会員の先生方が安心して診療に専念できる環境づくりに向け、微力ながら尽力していく所存です。今後とも、変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

高槻市医師会 稲田 泰之 会長

 この度、保田浩前会長の後を引き継ぎ、令和8年6月16日付で高槻市医師会長に就任いたしました稲田泰之です。
 高槻市医師会は昭和22年に設立され、現在699人の会員を擁しております。高槻市・島本町には約280の会員医療機関があり、大阪医科薬科大学病院をはじめ5つの地域医療支援病院との緊密な連携の下、約38万人の地域住民の医療を支えています。
 当地域は、充実した地域医療体制を基盤に、医師会、高槻市、大阪医科薬科大学、歯科医師会、薬剤師会の5者が連携して「健康医療先進都市たかつき」の実現に取り組んでいます。この強みをさらに発展させ、行政や関係機関との連携を一層深めながら、地域住民の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる医療体制の充実に努めてまいります。
 会員の先生方と力を合わせ、高槻・島本地域の医療のさらなる発展に尽力してまいりますので、今後ともご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。