
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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将棋部だより
府医ニュース
2026年8月19日 第3153号
7月19日に今年4回目の例会を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で開催した。最高気温が35度を超えた日だった。
「兎の片耳垂るる大暑かな」と芥川龍之介は破調の句を詠んだ。猛烈に暑いと兎の耳は垂れるのだろうか。
「この世は地獄よりも地獄的だ」と感じた芥川は極度の不眠症を患(わずら)った。斎藤茂吉先生にバルビタールとブロバリンを処方して貰ったが効果がなく、昭和2年7月24日の未明にそれらを大量に飲んだ。「僕の末期(まつご)の眼に自然はいかにも美しい」と遺書にあった。「僕は神になりたかった阿呆だ」と自らを評した彼だったが、最期に至って心の安らぎを得られたようである。
我々も若かった頃には、様々な不相応な願望を抱いた。しかし比較的早いうちに、将棋から学んで生き方を変えたのである。
参加者は11人で、女性準会員も参加した。瑠璃色の石のペンダント。背筋を伸ばして考える姿は、上村松園の絵のようだった。
接戦で詰むや詰まざるやの際どい局面にしばしばなった。3勝1敗者が3人で、規定により青谷三段(高槻市)が優勝、準会員四段が2位、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)が3位になった。青谷はひたむきに戦い、勝利への道を切り開いた。
ほかの参加者は手島七段(和泉市)、松村六段(池田病院/東大阪市)、東森五段(平野区)、濱田五段(東住吉区)、柿原三段(堺市)準会員五段、準会員二段だった。
芥川の俳句の師だった飯田蛇笏(だこつ)は「夏真昼死は半眼に人をみる」と詠んだ。人はいつも死に見られているのだ。戦いに生きる我々もそうなのだ。そして際どい終盤の局面を楽しんでは涼しい気分に浸(ひた)るのである。
入部をご希望の方は、いずみがおかメンタルクリニックの手島(電話0725-56-2727)までご連絡ください。
報告 手島 愛雄(和泉市)