
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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勤務医の窓
府医ニュース
2026年8月5日 第3152号
大阪府医師会勤務医部会に着任して4年、任期を終えるに当たり、ご指導いただいた先生方、部会員、事務局の皆様に心よりお礼申し上げたい。着任当初、勤務医部会の役割を十分理解できていたとは言えない。しかし、設立50周年記念式典の準備と総合司会を通じ、先達が築いてこられた「勤務医の声を医師会活動につなぐ」歩みの重みを実感した。
この4年間で特に意識したのは、医学生、研修医、若手勤務医が医師会と自然に接点を持ち、参画できる流れを作ることであった。新研修医ウェルカムパーティーでは、現場の様々な意見を取り入れた。コロナ禍で一旦縮小を余儀なくされたが、今年の第10回では新研修医335人、先輩医師138人、計473人が集い、病院や大学の垣根を越えた横のつながりの意義を確認した。
また、U40OSAKA勤務医部会による勤務医研修会の企画参画、医学生と語る会、研修医交流会、公式LINEによる継続的な情報発信、オンライン会議の活用などを通じ、若い世代が孤立せず、悩みや将来像を語れる場づくりにも取り組んだ。医師会活動を「知る」だけでなく、「つながる」「関わる」「支える」へと発展させる導線を意識したことは、私自身にとっても大きな学びであった。
日本医師会での活動も、私の視座を大きく変えた。全国医師会勤務医部会連絡協議会では、青森、岩手、福岡などを訪れ、各地域の医療情勢や勤務医を取り巻く課題を垣間見ることができた。大阪だけを見ていては気付けなかった地域医療の多様性、医師偏在、若手医師支援のあり方を知り、全国の勤務医、研修医の先生方とつながりを持てたことは、何ものにも代えがたい経験であった。
さらに令和8年度都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会では、府医のこれまでの活動を評価いただき、発表の場をいただくことができた。これは府医勤務医部会の取り組みが、全国に向けて一つの好事例として発信できたという意味でも、大変大きな出来事であった。
一方で、勤務医の医師会活動は、なお個人の善意や熱意に依存している面が大きい。今後は、勤務医の役割を明確化し、活動成果を政策や地域医療へどう反映したかを可視化するとともに、病院組織による勤務調整や評価への反映、オンライン参加を前提とした運営設計が必要である。医師会は、政策を語る場であると同時に、人と人、施設と施設、世代と世代をつなぐ基盤でなければならない。
この4年間で得た最大の学びは、医師会とは「つながりを紡ぎ、声を形にする場」だということである。今後は立場を変えながらも、大阪の勤務医、若手医師、そして地域医療の未来に少しでも貢献していきたい。
大阪府医師会前理事/近畿大学医学部小児科学主任教授
杉本 圭相
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