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医師・医療関係者のみなさまへ

第163回エイジレス健康講座

府医ニュース

2026年7月29日 第3151号

日頃の感染対策とワクチンで予防

 大阪府医師会は3月21日午後、ATCエイジレスセンターと共催で、「第163回エイジレス健康講座」を同センター(大阪市住之江区)で開催。近隣住民ら約20人が足を運んだ。

 当日は、後藤浩之理事が「高齢者における感染症対策」と題して講演した。まず、高齢者の感染症が重症化する要因として、加齢に伴う免疫機能の低下と、糖尿病や心疾患などの基礎疾患を説明。さらに、加齢や栄養不足による嚥下機能の低下や、施設での集団生活環境なども感染リスクを高めると指摘した。その上で、感染予防には、①手指衛生②マスク着用③環境消毒④換気――といった基本的な感染対策(標準予防策)が大切と呼びかけた。

いつもと違うと感じたら早めに受診を

 次に、高齢者の感染症の特徴として、発熱が目立たない点を強調。若年者に比べ高熱が出にくく、加えて普段服用している鎮痛剤の中で解熱作用があるものでは、発熱が抑えられることもあるため、肺炎などの重篤な感染症を見逃しやすいと解説した。本人や周囲が「いつもと違う」と感じた段階で早期に医療機関を受診するようアドバイスした。
 特に注意すべき感染症として、▽インフルエンザ▽新型コロナウイルス▽ノロウイルス▽誤嚥性肺炎▽帯状疱疹――を列挙した。中でも、誤嚥性肺炎は75歳以上の肺炎の約7割を占め、死亡率も高いと言及。食後の歯磨きなどの徹底した口腔ケアと肺炎球菌ワクチンの定期的な接種を推奨した。そのほか、令和7年から65歳を対象に定期接種化した帯状疱疹ワクチンなど、各種ワクチン接種や定期健康診断を積極的に活用してほしいと語った。
 最後に、後藤理事は、信頼できるかかりつけ医を持ち、自身の健康状態についていつでも相談できる環境を整えておくことが重要と述べ、日頃の感染対策と予防接種で重症化リスクは大幅に軽減できると締めくくった。