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医師・医療関係者のみなさまへ

大阪府女医会 第18回総会・講演会

府医ニュース

2026年7月29日 第3151号

加納会長が最近の医療情勢を講演

 大阪府女医会(藤谷宏子会長)は6月21日午後、第18回総会および講演会を大阪市内で開催。当日は会員ら約40人が参集した。

 はじめに、藤谷・同医会長はあいさつで、同医会の活動への会員の理解と協力に謝意を表すとともに、女性医師の一層の活躍に向けて今後も尽力していくと意気込みを語った。

議長・副議長の選出
藤谷氏が会長再任

 続いて、議長・副議長の選出に移り、議長に是枝ちづ氏(同医会評議員)、副議長に森口久子氏(大阪府医師会理事/同医会評議員)を選出。決議事項では、令和7年度事業報告・収支決算・基金返還、8年度事業計画・予算および理事・監事・評議員選任の件が上程、承認された。総会閉会後には、臨時理事会が招集され、会長に藤谷氏の再任が決まった。

2題の講演 加納会長
最近の医療情勢を解説

 講演会では、廣原淳子・同医会理事が座長を務め、下田慎治氏(関西医科大学内科学第三講座診療教授)が「ウイルス性肝炎の最新情報」と題して登壇した。まず、A型・E型・D型肝炎の病態を概説し、ウイルス性肝炎は劇症化に注意しながら肝硬変・肝がんへの進行を予防できる時代になったと説明。一方、B型肝炎ウイルス(HBV)は、スクリーニングの未実施や核酸アナログ製剤の投与中断で、免疫抑制・化学療法による再活性化の危険性があると指摘し、治療ガイドラインの徹底や医療者による監視の大切さを呼びかけた。また、C型肝炎については、感染者の3割が急性感染で治癒し、残りの7割はキャリアを経て慢性肝炎・肝硬変・肝がんに進行するものの、適切な治療を行えば「副作用なしにほぼ全員が治癒を目指せる」と解説した。最後に、肝疾患の治療においては、かかりつけ医をはじめ、地域全体がワンチームとなった診療が求められると力を込めた。

大阪の実情に応じた医療提供体制の構築を

 次いで、藤谷・同医会長を座長に、加納康至・府医会長が「最近の医療情勢について」をテーマに講演した。今後の医療界を取り巻く状況として、2040年頃にかけて全国的に高齢化が進むが、「地域差が大きい」と言及。各地域の実情に応じた体制構築が必要であり、大阪をはじめ都市部では、高齢者などの医療需要の増加に備え、高齢者救急や在宅医療の受け皿を整備することが喫緊の課題と伝えた。また、大阪府の人口推移を提示。2020年から40年の20年間で約100万人の減少が推計され、主に働き手世代(15~64歳)の減少が見込まれるため、医療現場では「より少ない医療従事者で高齢者を支える」ことが求められると見通した。
 さらに、▽骨太の方針▽新たな地域医療構想▽外来医師過多区域▽かかりつけ医機能報告制度――などの課題を詳説。かかりつけ医機能報告制度に関しては、開始から5年後の見直し時に医療提供体制が歪められることがないよう、日本医師会と足並みを揃えて取り組んでいると述べ、府内の医療機関からの積極的な参画を要請した。あわせて、新たな地域医療構想や大阪府医療計画との関連についても行政・関係団体との協議を進めていくとし、医師会活動への一層の協力を求めた。