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令和7年度東大阪認知症市民講座

府医ニュース

2026年7月1日 第3149号

認知症の新しい診断と治療を解説

 認知症初期集中支援チーム「東大阪市オレンジチーム河内」は3月26日午後、令和7年度東大阪認知症市民講座を同市内で開催した。当日は、認知症専門医による講演や地域での取り組み紹介などが行われ、約130人の市民が参加した。

 冒頭、原聡・河内医師会理事(原クリニック院長)があいさつ。認知症は誰にとっても身近な問題であり、まず症状などを「知ること」が早期診断・治療につながると説いた。本講座が自身や家族の異変に気付き、医療機関を受診するきっかけとなることに期待を寄せた。
 まず、木内邦明氏(市立東大阪医療センター精神科部長)が「MCIとは? 認知症の新しい診断と治療」と題して講演。MCIは様々な認知症の予備軍であり、適切な介入で健常状態に回復する可能性があると説明した。また、認知症で最も多いとされるアルツハイマー型認知症は、アミロイドβ蛋白が脳に溜まることで神経細胞が死に、脳の萎縮が進む病気だと解説。発症すると進行が早く、数年で重度になる場合もあるとした。近年は、アミロイドPET検査や抗アミロイドβ抗体療法などの新しい検査・治療法も認可されたと説示。MCIや認知症は予防が重要であり、かかりつけ医と相談して生活習慣病の継続的な管理・治療を心がけるよう呼びかけた。
 次に、藤島ゆかり氏(東大阪市オレンジチーム河内)が、オレンジチーム河内の活動を報告。同チームでは、適切な医療や介護につながっていない認知症の方や対応に困っている方を対象に、集中的なサポートを行っているとし、事例を基に活動を伝えた。助けが必要な時はまず窓口である地域包括支援センターへ相談してほしいと語った。
 引き続き、原・同医師会理事が「認知症にならないためにやってみませんか」をテーマに講演。生活の中に潜む認知症の危険因子を提示した上で、中年期からの生活改善が発症リスクを40%軽減させると言及した。また、すぐにできる対策として有酸素運動や野菜・魚・大豆食品を中心とした食事のほか、▽人との接触を増やす▽知的行動・趣味を始める▽睡眠習慣▽目や耳の機能維持――などを推奨した。