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令和7年度 第4回 周産期医療研修会

府医ニュース

2026年6月3日 第3146号

FGRとSGAのリスクを解説

 大阪府医師会は2月21日午後、「令和7年度第4回周産期医療研修会」を府医会館で開催。ウェブとの併用で、医療従事者ら約300人が聴講した。

 荻田和秀氏(りんくう総合医療センター産婦人科部長)と、大西聡氏(大阪公立大学大学院医学研究科発達小児医学分野准教授)が座長を務め、宮川松剛副会長があいさつ。周産期緊急医療体制の構築とさらなる充実を目指して、本研修会は年に4回開催しており、今回は「FGRとSGAについて」をテーマに実施。本講演が日常診療の一助になればと期待を寄せた。
 はじめに、金川武司氏(国立循環器病研究センター産婦人科医長)が、「胎児発育不全(FGR)の定義変更について」と題して講演した。FGRの定義が変更されたことにより、体が小さい胎児の約7割は体質的要因によるもので、残りの約3割は「病的な要因で小さい児であること」が明確化したと概説。診断基準として、①胎児計測による大きさ②発症週数での層別化③成長速度④血流――を挙げた。妊娠32週未満でFGRを発症した場合、胎児死亡や新生児死亡などの合併症に加えて、胎盤機能不全を認める確率が高いと説示した。また、▽子宮動脈▽臍帯動脈▽中大脳動脈――などにおける血流の計測が、胎盤機能不全の早期発見につながると述べた。
 続いて、竹内章人氏(国立病院機構岡山医療センター新生児科・小児神経内科)が、「SGA児の成長と発達」をテーマに登壇した。まず、在胎期間に比べて出生時の体重や身長が小さい児を指す「在胎不当過小(SGA)」は、脳性麻痺の発症とあわせて、運動・言語・行動発達の遅れや認知機能が低い傾向にあると前置き。早産児は正期産児に比べて、よりリスクが高まると注意を促した。さらに、在胎期間が短いほど自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症の有病率が上昇すると指摘。子どもの不注意、攻撃的・非協力的行動の改善が期待できる「親子相互交流療法」の活用を推奨した。そのほか、▽SGA性低身長▽亜鉛欠乏▽DoHaD(健康と病気の発生起源)――などに解説を加えた。