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府医ニュース
2026年5月27日 第3145号
新緑の葉が、きらきらと太陽の光を反射する季節だ。
若葉薫る5月だが、なんとなくやる気が出ず、心が曇ったように感じることもある。新しい環境や生活へのストレスから、身体の疲れ、だるさ、食欲がない、よく眠れない、物事を悲観的に考えてしまうなど心身の症状を引き起こす。いわゆる五月病だ。
今年は、施設基準等の届出準備や、社会保険診療報酬支払基金とオンライン資格確認等システムの電子証明書の更新が重なり、あまり得意ではない作業に心が折れそうになった。こんな時は、無理に気持ちを奮い立たせようとせず、自然の力を借りてみるのもいいかもしれない。
松風颯々聲(しょうふうさつさつのこえ)という禅語がある。松風は、松の梢を吹き抜ける風のこと。颯々は、さつさつと読み、風がさっと吹く様子や、その爽やかな音の擬音語。そして、聲は声、風の立てる音を表す。心静かにその音に耳を澄ませることで、身も心も清々しく穏やかになるという意味だ。また、茶の湯では、この音を、茶釜で湯が沸騰してシュンシュンと鳴る音に重ね、茶室の中でも大自然の中にいるような境地を味わうことができるとされている。
若葉のさわやかな香りを乗せた初夏の風を感じながら、自分のペースでゆっくりと進んでいこう。
風かをる
あとに散りけり
青松葉
正岡子規
(颯)