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医師・医療関係者のみなさまへ

医療モニターからの投稿

府医ニュース

2026年5月20日 第3144号

 大阪府医ニュースにてアルコール関連問題の早期発見・簡易介入普及研修会の案内を拝見いたしました。
 アルコールは生活に身近な存在ですが、飲酒量の増加や飲み方の変化は、健康だけでなく仕事・家庭・人間関係にも影響し、気付かないうちに生活全体を揺るがす問題へ発展することがあります。
 急性期病院では、胃や肝臓、膵臓などの病気が重症化して救急搬送されるケースや、生活リズムの乱れによる就労困難、家族との不和、経済的な問題など、医学的・社会的課題が重なった状態で来院される方が少なくありません。しかし多くの場合、本人は「そこまで問題ではない」と感じていたり、周囲に心配されても受け止めきれなかったりと、支援につながるタイミングを逃しやすいのも急性期医療の現場の課題です。
 アルコール関連問題は〝意志の弱さ〟ではなく、誰にでも起こり得るものであり、早期に気付くことで健康悪化や再入院、生活困難の連鎖を防ぐことができます。
 医療・介護従事者の皆様には、診療やケアの場で「飲む量が増えていませんか」などのさりげない声かけを行っていただき、責めずに寄り添う姿勢で関わっていただければ、支援への第一歩につながりやすくなります。また、気になることがあれば早めに医療ソーシャルワーカーへご相談ください。生活背景や家族関係、経済状況まで含めて支援し、地域の相談窓口や自助グループと連携しながら、本人が無理なく継続できる支援につなげていくのが私達の役割です。また市民の皆様においても、「飲まないと眠れない」「家族に心配される」「仕事や家事に支障が出る」などの変化を感じた時は、一人で抱え込まずご相談ください。
 アルコール関連問題は早く気付き、早くつながることで回復の可能性が大きく広がります。医療・介護・地域が力を合わせ、誰もが安心して生活を続けられる環境づくりをともに進めていきたいと考えています。

(医療ソーシャルワーカー)