
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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勤務医部会活動報告
府医ニュース
2026年5月6日 第3143号
4月4日、大阪府医師会主催による「第10回新研修医ウェルカムパーティー」を開催した。年度始めのご多忙の中、ご出席いただいた府医役員、郡市区等医師会の先生方、関係団体の皆様、臨床研修病院の先生方、勤務医部会の皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げたい。
本会は今回で第10回という節目を迎えた。当日は新研修医335人、先輩医師138人、計473人が参加し、前年を50人程上回る盛会となった。会のスタートでは、医師であり芸人でもある井たくまさんによるオープニングステージが行われ、会場は一気に和やかな雰囲気に包まれた。緊張した面持ちで集まった新研修医達の表情も次第にほぐれ、その後の交流へ自然につながる、印象的な幕開けとなった。
大阪府内の多くの臨床研修病院から新研修医が集い、病院や大学の垣根を越えて一堂に会する場として、本会が着実に定着してきたことを実感している。研修医としての生活は、希望に満ちた出発であると同時に、戸惑いや緊張を伴う始まりでもある。配属されたばかりの新しい環境の中で、目の前の業務を覚えることに精一杯となり、自分の将来像や専門性についてゆっくり考える余裕が持てないことも少なくない。そのような時期に、自施設の同期だけでなく、他施設で研修を始めた仲間や、少し先を歩む先輩医師と直接顔を合わせて語り合えることには、独特の意義がある。
今年も単なる懇親にとどまらず、将来を考えるきっかけとなるような企画も盛り込んだ。プログラムには、医師会の役割や関連団体の紹介に加え、歓談時間中の「診療科・キャリア相談窓口」、二次医療圏ごとの記念撮影、医師会クイズ、各種ブース設置などを組み込み、参加者がそれぞれの関心に応じて会場内を回遊できる構成とした。特に診療科・キャリア相談窓口は、気になる診療科や先輩医師にその場でつながれる企画であり、将来像を思い描く入り口として有意義であったと感じている。また、新研修医の参加動機としては、「同年代の研修医との交流」を挙げる声が最も多く、続いて「同僚・友人に誘われて」が多かった。当日の資料からも、参加者がこの会に対して、形式的な式典ではなく、横のつながりを広げる場として期待を寄せていることがうかがえる。
医師という職業は、研修が始まった瞬間から重い責任を伴う。一方で、その歩みは決して一人で完結するものではない。日々の診療の中で支えとなるのは、所属施設の指導医や同僚だけではなく、施設を越えて築かれる緩やかなつながりであることも多い。他院の同期の存在、気軽に相談できる先輩との出会い、将来どこかで再会するかもしれない関係性は、すぐに目に見える成果をもたらすものではないかもしれない。しかし、そのような点と点の結びつきと積み重ねこそが、長い医師人生を支える基盤になると確信する。
医師会は、ともすれば若い世代にとってはやや遠い存在に映るかもしれない。しかし本来、医師会は制度や政策を扱う場であると同時に、世代や所属、立場を越えて医師同士を結び、地域医療を支えるための土台でもある。今回のウェルカムパーティーが、新研修医の皆さんにとって「医師会とは何か」を知る最初の接点となり、困った時や将来を考える時に思い出してもらえるような場になっていれば幸いである。
もちろん、節目の開催であったからこそ、今後に向けた課題もある。参加者がさらに交流しやすくなる導線や、企画の案内方法、会場運営の細かな工夫など、改善の余地がまだあった。そうした点を真摯に振り返りながら、次回以降も、若手医師が安心して集い、学び合い、つながることのできる場として本会を育てていきたい。
第10回という節目を迎えた今回の会が、単なる記念の開催にとどまらず、新研修医一人ひとりにとっての新たな出発点となっていれば、これに勝る喜びはない。大阪府医師会勤務医部会として、これからも若い医師達の歩みに寄り添い、その成長を支える場をつくり続けていきたい。
府医勤務医部会副部会長 杉本 圭相(府医理事)