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レアアース泥

府医ニュース

2026年5月6日 第3143号

 昔々、原子炉被曝すると、ストロンチウムが骨のカルシウムと置き換わるという授業をうっすらと覚えている。骨に入り込むので厄介というような考えを持ったまま、今の今までその記憶は、頭の片隅に置かれたままだった。
 ノーベル賞受賞の北川進先生の格子状多孔性マトリックスで、レアアースを精製する方法が考えられると2月の本欄(本紙第3134号/2月4日付)に書いたが、それからたったの3カ月で、そんな悠長な研究をしなくても、南海でレアアースが精製されてきた自然現象が明らかになり、昔のストロンチウムの記憶が飛び出てきた。それもハイドロキシアパタイトという馴染みの構造物を中心とした反応であり、骨粗鬆症とは何ら関係のない地球現象であることが面白い。
 まだ理論だけで工業化するまでには数々の段階を経なければいけないのであるが、世界の歴史を変え得るテーマではないかと思う。いやひょっとして、世界情勢の中の高市早苗首相の立ち回りに、すでに影響しているかもしれない。南鳥島の核廃棄物貯蔵施設建設も、国家戦略の一線上に並んでいることが見えてくる。(晴)