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医師・医療関係者のみなさまへ

令和7年度 第3回 小児救急医療研修会

府医ニュース

2026年5月6日 第3143号

小児の病態と診断のポイントを講演

 大阪府医師会は令和7年11月19日午後、「7年度第3回小児救急医療研修会」を府医会館で開催。ウェブとの併用で行われ、約80人が聴講した。

 小垣滋豊氏(大阪急性期・総合医療センター小児科・新生児科主任部長)が座長を務め、起塚庸氏(高槻病院副院長・小児科)が「小児の呼吸器疾患、神経疾患、アレルギー疾患、その他への対応」をテーマに講演を行った。起塚氏はまず、幼児に多い呼吸器疾患である、▽咽頭炎▽クループ症候群▽急性咽頭蓋炎▽肺炎▽気管支喘息▽異物誤嚥――の症状と一次診療所の処置・対応をそれぞれ解説。診察のポイントとして「呼吸様式」を挙げ、いずれの病態でも努力呼吸が認められた場合は高次医療機関へ迷わず紹介するよう強調した。また、誤飲において、多くは胃まで到達すれば自然排泄されるものの、リチウム電池は短時間で粘膜損傷を引き起こすため、注意して対応すべきとした。
 次いで、神経疾患では熱性けいれんの診断基準に触れ、単純型と複雑型の違いを説明。けいれんの停止における評価では、「手足の強直の状態」「眼球運動や意識レベルの回復」を慎重に判断し、特に意思疎通が難しい小児では「合目的な動き」の有無を指標にするよう促した。加えて、アレルギー疾患の原因と処置方法を解説するとともに、一過性の「じんましん」と、多臓器に症状が及ぶ「アナフィラキシー」は明確に区別する必要があると注意喚起。アナフィラキシーの場合は直ちにアドレナリンを使用し、救急搬送するよう訴えた。さらに、生後3カ月までの発熱は悪化が早いため迷わず紹介することや、児童虐待に係る紹介状の書き方や電話連絡など、高次医療機関への伝え方をアドバイスした。
 最後に、小児を「小さな大人」と捉えて対応しつつも、重症のサインを見落とさないために、①小児ならではの病態の知識の習得②高次医療機関への紹介の敷居を下げる③観察すべきポイントを適切に家族に伝える――の3点を実践してほしいと締めくくった。