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医師・医療関係者のみなさまへ

第2回 災害医療基礎(初級)研修会

府医ニュース

2026年5月6日 第3143号

災害医療体制の確保に向け研修

 令和7年度第2回災害医療基礎(初級)研修会が1月22日午後、大阪府医師会館で開かれた。本研修会は災害医療体制確保充実事業として府医が大阪府より受託し、年2回実施。第2回となる今回は、府内医療機関に勤務する医師・看護師など約50人が参加した。

 冒頭、鍬方安行理事があいさつ。能登半島地震など近年相次ぐ自然災害を例に、今後発生が予測される大規模災害への備えが肝心だと訴えた。平時から災害医療を学ぶことが、有事の医療従事者一人ひとりの行動につながるとして、本研修会が災害医療充実への一助になればと期待を寄せた。
 まず、藤見聡氏(大阪急性期・総合医療センター救急診療科主任部長)が、「知っててよかった災害医療の基礎知識」と題して講演。医療従事者は、自然災害と人為災害の両方に向き合う必要があるとし、災害時には医療の需要が供給を大幅に上回る状況が生じると指摘した。また、南海トラフ地震の発生率に触れ、災害医療について医療従事者が積極的に基礎知識を習得するほか、柔軟な発想や普段からの備えが肝要だと語った。
 次いで、松田宏樹氏(厚生労働省DMAT事務局)が、「災害時における市区町村保健医療福祉活動について」をテーマに登壇した。市区町村における保健医療活動の体制づくりを説明し、災害被害を最小限に抑えるためには、▽保健・医療・福祉を統合した指揮体制▽人員や物資▽ヒト・モノ・情報の管理――が不可欠と述べた。さらに、被災地における主な活動として、①安否情報の発信②連絡会議体の設置③情報収集④資源管理⑤現場支援活動――を挙げ、「J―SPEED(災害診療記録)」による医療ニーズの可視化の重要性を伝えた。
 後半は、トリアージタグを用いて「トリアージ訓練」を実施。参加者は、大阪急性期・総合医療センターから招いたインストラクターの指導の下、人形を被災者に見立て、実際の災害現場を想定した実技に取り組んだ。