TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

令和7年度 第2回 勤務医部会研修会

府医ニュース

2026年5月6日 第3143号

「まずは動いて」枠を越えた連携づくり

 大阪府医師会勤務医部会(部会長=澤芳樹・府医副会長)は2月21日午後、大阪市内で令和7年度第2回(通算第67回)勤務医部会研修会を開催し、約20人が参加した。U40OSAKA勤務医部会が企画・立案した今回のテーマは、「医師会を『使う』若手になる――日医〝未来医師会ビジョン委員会〟の提言を現場で動かす」。同委員会に参画している守上佳樹氏(双樹会理事)による基調講演の後、参加者らが意見を交わした。
 清水智之理事(同部会常任委員)と林義人・同部会U40OSAKA常任委員が座長を務め、細井雅之理事(同常任委員)は開会のあいさつで、本研修会の講演が示唆に富んだものになることに期待を寄せた。
 次いで、守上氏が、「有事の若手医師達の動きの一例――進撃のKISA2隊(きさつたい)」と題して基調講演を行った。冒頭、開業3年目に新型コロナウイルス感染症パンデミックを経験し、搬送先が見つからずに自宅療養中のコロナ患者が亡くなったというニュースに心を動かされ、「誰かが動かなければ」との思いから自宅訪問によるコロナ診療を始めたと回顧。その上で、若手にとって「まずは動いてみる」姿勢の大切さを訴えた。
 守上氏は、コロナ禍で実践した多職種連携チームを「超法人連携」として紹介。▽タクシー会社によるモビリティー▽在宅酸素事業者▽栄養士▽歯科医師▽介護福祉関連▽セラピスト▽行政▽医工連携――メンバーの役割などを解説した。また、自院の取り組みが周囲の医療機関や近隣の府県医師会、大学の感染制御チームへと広がり、様々な賞の受賞へとつながっていく経緯を説示。ポストコロナにおいて精力的に展開するKISA2隊の活動に触れ、全国48カ所で活躍する隊員医師のうち99%が医師会員であり、会員だからこそ幅広く活動ができると強調した。
 最後に、以前は「なぜ」このような活動をしているのか問われたが、今は「どのように」活動するのかという問いに変わったと述べ、困難に立ち向かった経験について胸を張って語ることが、次世代へのエールになると結んだ。