
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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調査委員会だよりNo.135
府医ニュース
2026年4月29日 第3142号
令和7年10月に実施した承継開業についての会員意見調査の結果報告である。
診療所長(1263人)に調査したところ、「承継開業」36.7%、「新規開業」61.4%となった。承継開業のうち、「親、親族から」74.6%、「第三者から」24.6%となった。つまり、全体の約10%が第三者からの承継開業になる。
年齢別にみると、n=15と数は少ないものの、39歳以下の診療所長では46.7%が第三者承継であった。しかし40歳以上では、どの世代でも30%以下となっており、承継元としては親、親族からが主となっている。
参考として、元年に行った調査では診療所長406人中、承継は38.7%、新規開業は58.9%であり、承継中における「第三者から」は28.0%だった。最近は診療所の第三者承継が増えている印象があるが、本調査との大きな変化はない結果になった。
また、自身の診療所の承継見込みについては、「予定、めどがある・すでに承継した」が20.6%、「分からない」が56.1%、「承継は困難である」が7.4%、「承継はしない」が12.1%であり、「分からない」を除くと、承継に前向きな意見と否定的な意見がほぼ拮抗していた。年齢が上がるにつれて、「すでに承継した」「めどがある」との回答が増えるが、どの世代でも20%程度は承継困難との回答がある。
実際の後継者(承継予定者)についての調査(260人)では、「子」や「親族など」が71.5%であり、「第三者」と答えたのは24.6%にとどまった。やはり自身の承継先も身内が主となっている。
次に診療所を承継する時の問題は、「特になし」という回答が39.7%であったが、そのほかは「多額の金銭」が15.1%、「承継時期」が15.1%、「手続きの問題」が13.4%、「親子間の軋轢」が6.3%、「契約条件の齟齬」が3.9%などとなっている。
今後は業者などが介在したM&A的な承継案件が増えてくると考えられるが、業者への手数料や条件、地区医師会との関係をどうするかなどの問題が多く、医師会主導で承継を後押ししていく仕組みが求められる。
文 春田 亘史(西成区)