
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース
2026年4月1日 第3140号
大阪府医師会は令和7年12月14日午前、「感染管理区域で従事する医師・看護師のための研修会」を府医会館で開催した。当研修会は大阪大学の協力を得て3年度に始まったが、7年度は従前の新型コロナウイルス感染症に特化した内容を改変し、新興・再興感染症の蔓延時における、迅速かつ的確な医療提供を可能とする人材育成を目的に実施。今後の感染症対策を担う医師・看護師ら約40人が参加した。
開会あいさつで笠原幹司理事は、新興・再興感染症の流行に備え、コロナ禍で得た教訓を生かしたいと言及。病院や診療所といった垣根を越え、医療提供体制の構築に努めたいと語った。続いで、忽那賢志氏(大阪大学大学院医学系研究科感染制御学講座教授)は、大阪大学感染症総合教育研究拠点(略称:サイダー、CiDER)に触れ、当研修会の内容はサイダーで行われているものと同様であり、ぜひ役立ててほしいと呼びかけた。
前半は、はじめに川波美由紀氏(大阪急性期・総合医療センター感染管理認定看護師)が、PPE(Personal Protective Equipment:個人防護具)を選択する際の考え方について講演。▽手袋▽エプロン・ガウン▽サージカルマスク▽ゴーグル――の着脱に係る注意点を伝えた。血液や体液などを取り扱う際には、様々な危険性を予測し、必要に応じた着用を求めた。その後、参加者は4班に分かれ、「手指衛生(タイミング)」「手指衛生(実技)」「PPE着脱」「環境整備」について理解を深めた。
後半は、大場雄一郎氏(大阪急性期・総合医療センター総合内科主任部長)が講師を務め、発熱外来での感染症対策をテーマに机上演習。グループごとにインストラクターの指導の下、発熱・咽頭痛・咳患者を想定した「受診前連絡」「受診場所の設定」「受診時対応」などを実践した。大場氏は、研修を通じて得た事前準備・学習に加え、適切な▽予備情報の収集▽対策選択と安全配慮▽基礎診断――が大切だとまとめた。