TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

将棋部だより

5月例会の成績

府医ニュース

2023年6月21日 第3039号

大切なのは直観力

 5月21日に今年3回目の例会を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で開催した。初夏なのに蒸し暑い日だった。
 「四十九年一睡の夢 一期の栄華一盃の酒」と上杉謙信は詠んだ。生涯をかけて築いた繁栄さえもむなしいものだと感じたのである。「ソロモンの栄華は一輪の百合に如かず」と聖書にもある。我々が好手順を発見しようと努力するのは、きれいな花を盤上に咲かせたいからなのである。
 参加者は10人だった。好手順を発見する能力は、論理的な思考力よりも直観力と密接に関係する。攻めるか受けるかの判断を下す大局観も、多くの場合直観力に依拠する。その意味において、将棋とは理性よりも深部にある情を働かせなければならない「心の格闘技」なのである。
 今回の例会で、ひときわ直観が冴えていたのが準会員二段だった。局面の急所を適確に察知して、攻めるべき時には剛腕を振るい、受けるべき時にはしっかりと守った。相手につけ入る隙を与えず、圧勝に次ぐ圧勝で全勝優勝を果たした。3勝1敗者は2人いて、規定により伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)が2位、準会員五段が3位になった。他の参加者は、手島七段(和泉市)、東森五段(平野区)、山中五段(福島区)、佐野五段(豊中市)、青谷三段(高槻市)、柿原三段(堺市)、西村三段(四條畷市)だった。
 頼山陽は「遺恨十年一剣を磨く 流星光底長蛇を逸す」と詠み、川中島の合戦での謙信の武勇を称え、そして信玄を討てなかった無念を思い遣った。我々は恨みを抱かず、半世紀以上にわたって修行を続けてきた。そしてプラトンがいうイデアの世界を、将棋を通じて見たいものだと望んでいる。

新入部員募集

 入部をご希望の方は、いずみがおかメンタルクリニックの手島(電話0725―56―2727)までご連絡ください。
報告
 手島愛雄(和泉市)