第40回臨床検査精度管理調査結果報告書

第40回臨床検査精度管理調査結果報告書 page 89/368

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― 89 ―1)測定法の年次推移 平成24年度精度管理調査の試料8、9はシスメックス㈱の協力により昨年同様、健常人尿にヒトヘモグロビンを以下の濃度になるように添加したものを凍結乾燥品とし、精製水 5mLを添加し....

― 89 ―1)測定法の年次推移 平成24年度精度管理調査の試料8、9はシスメックス㈱の協力により昨年同様、健常人尿にヒトヘモグロビンを以下の濃度になるように添加したものを凍結乾燥品とし、精製水 5mLを添加して溶解してから使用するようにした。ヒトヘモグロビンの添加量は昨年度と同じ濃度で、試料8で0.6mg/dL、試料9で0.3mg/dLとした。尿潜血については変性等の影響で低値化傾向が認められることを考慮し目標ランク値は、試料8で5、試料9で4および5と設定した。尿潜血測定の参加施設数は251で、そのうち244施設が自施設で実施しており、7施設が他施設へ委託していた。参加施設数は昨年度より13施設減少した。 機器判定の採用率は66.5%と昨年度より若干増加傾向であった。各メーカーの採用比率は昨年度とほぼ同様であったが、この4年間を経年的に検証すると、シーメンス社が漸減傾向にあり、反対に栄研化学社が漸増傾向にあった(図22-1参照)。2)測定法別・メーカー別測定結果 今回の報告結果を測定法・メーカー別に別途集計表に示した。その一部を表22-1に示した。試料9で機器判定ながら最頻値「0.15mg/dL前後」のところ「痕跡」と報告されていた。本施設はここ数年間、目標ランク値を報告されていた。また、試料9で和光純薬社の試験紙を採用されている施設で、肉眼判定では「0.75mg/dL前後」が多かったのに対し、機器判定では大部分が「0.15mg/dL前後」と報告されていた。同一メーカー内で測定法間差が存在しているのかもしれない。ただ、例年通り、全体的には肉眼判定・機器判定とも大きなバラツキは認められず、非常に良好な成績であった。3)まとめ 目標ランク値を示した施設は、試料8では251施設中244施設(97.2%)、試料9では251施設中247施設(98.4%)、目標ランク値に近い値を示した施設まで含めると、試料8では全施設(100.0%)、試料9では251施設中250施設(99.6%)と良好であった。目標ランク値から離れた値を示した施設は上記1施設のみであった。該当施設では本年度は尿蛋白も試料9のみ低値傾向であり、試料溶解時に何か問題があったのかもしれない。必要に応じて再検証をお願いしたい。それ以外は、管理が難しいとされる項目でありながら精度管理上問題はなく、非常に良好な成績であった。ただ、血尿診断ガイドライン2013にも記載があるように、実は「1+」の判定でもメーカー間差が存在し、標準化の難しい項目であると思われる。少なくとも血尿の基準とされる「ヘモグロビン濃度0.06mg/dL」「尿中赤血球数20個/μL」は正しく「1+」と出せる測定系であることが望ましいと考える。(22)尿潜血????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????図22-1 機器判定上位4社の採用率の変化