第40回臨床検査精度管理調査結果報告書

第40回臨床検査精度管理調査結果報告書 page 141/368

電子ブックを開く

このページは 第40回臨床検査精度管理調査結果報告書 の電子ブックに掲載されている141ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
―141―5)まとめ 今回の成績をドライケミストリー法(ビトロス)および極端値を除いて解析を行うと、試料19で変動係数5.0%、試料20で変動係数6.2%と極めて優秀な成績であった。参加施設の皆様の日々の良好な管....

―141―5)まとめ 今回の成績をドライケミストリー法(ビトロス)および極端値を除いて解析を行うと、試料19で変動係数5.0%、試料20で変動係数6.2%と極めて優秀な成績であった。参加施設の皆様の日々の良好な管理のおかげであると思われた。 オーソ社ドライケミストリー法(ビトロス)では、例年試料に起因する何らかの影響で測定値が高めになる。しかし、この傾向は実検体(血清)でも再現されており(23年度報告書参照)、厳密な管理が要求される場合には、何らかの改良が必要と思われた。また、血清・血漿ではなく全血でも測定可能な測定系(堀場製作所社、日本光電工業社)で、特に高濃度側試料(試料19)での低値化傾向が目立った。もっと高濃度域ではどのような成績になるのか検証が必要かもしれない。日本光電社に確認すると、キャリブレーションは1.0 ㎎/dLと5.0 ㎎/dLの2点校正を推奨しているが、ユーザーによっては1点のみで校正されている施設もあるようであった。該当施設の運用の詳細は未検証ではあるが、例年、低値化傾向を示す原因のひとつかもしれない。 一部の施設で、偶発誤差、系統誤差と考えられる報告があった。特に系統誤差に関しては、現時点でも継続している可能性もあり、出来るだけ早急な対応が必要であると思われた。加えて、今回の試料は、試料19が2.5 ㎎/dL、試料20が1.0 ㎎/dLに調整されている。ドライケミストリー法(ビトロス)を除いた、総平均は試料19が2.35 ㎎/dL、試料20が0.95 ㎎/dLと昨年度に比較して低値傾向を示した。例年作成方法は変更していないはずであるが、試料調整側の精度にも限界があるのかもしれない。 標準品の起源を問うた設問で、起源をご記入いただいた施設は251施設で、そのうち250施設(99.6%)でERM-DA470(およびその継承物質ERM-DA472/IFCCまたはDA474/IFCC(IRMM))を起源としていた。ニットーボーメディカル社採用施設の1施設のみが「WHO標準品」に準拠していると報告されていた。また、トレーサビリティの確認を問うた設問では、その250施設の内236施設にご回答いただき、実際に確認を行っていた施設はIRMM標準品を用いた12施設と企業の標準品を用いた118施設の計130施設にとどまっていた。未記入を含む約半数(120施設)ではトレーサビリティの確認が行われていなかった。免疫検査項目では時として予期せぬ事態が発生する場合があり、せめて一年に一回程度は何らかの標準品を用いて検証を行うことが望まれる。 全体的に見てCRP測定の管理は成熟してきている。ただ、臨床的に大きな問題かどうかは別にして、特に簡易測定法での管理強化が必要であると思われた。自施設のデータ検証のひとつの資料として本精度管理調査結果を有効活用していただきたい。