第40回臨床検査精度管理調査結果報告書

第40回臨床検査精度管理調査結果報告書 page 129/368

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―129― 【試料16-B:供血者】受血者の抗Diaと供血者のDia抗原によりIATで陽性となる。参加206施設中、総合判定を不適合とした129施設を正解とした(正解率:62.6%)。総合判定を適合とした59施設(28.6%)に....

―129― 【試料16-B:供血者】受血者の抗Diaと供血者のDia抗原によりIATで陽性となる。参加206施設中、総合判定を不適合とした129施設を正解とした(正解率:62.6%)。総合判定を適合とした59施設(28.6%)における交差適合試験方法の組み合わせに大きな差は見られなかった。自動機器の使用が可能であるMPやCB、CGを使用している施設は、血液型検査の約20%に対して交差適合試験では約15%と少ない傾向にあり、自動機器における迅速性が影響している可能性もあると思われた(表35-4)。また、反応が陽性で総合判定が未入力の10施設(4.9%)、適合の2施設(1.0%)は入力ミスと考えられる。反応結果が陰性で総合判定が適合の57施設(27.7%)、判定保留の1施設(0.5%)、未入力の7施設(3.4%)の合計65施設(31.6%)で弱い凝集を確認できなかった。交差適合試験の反応結果のみで見た場合、陽性は141施設で本来であれば正解率が68.4%となり、陰性は65施設(31.6%)となる(表35-5)。3)成績およびまとめ:主試験、副試験の方法別判定結果(表35-6) 【試料16-A:供血者】交差適合試験の主試験をSALで実施した177施設(85.9%)のうち1施設(0.5%)で陰性となり、副試験をSALで実施した166施設(80.6%)のうち2施設(1.0%)で陰性であった。3施設とも他の方法によって不適合としているため異型輸血は避けられた事になるが、ABO血液型判定ミスと同等のエラーと考えられる。SALを確実に実施することが、ABO異型輸血を回避できる重要な手段であることから、適切な対応策をお願いしたい。 【試料16-B:供血者】交差適合試験の主試験をIATで実施しなければ臨床的意義のある不規則抗体の検出は不可能である。今回の抗Diaは、IATを実施している多くの施設で陰性となった。これは、反応強度が弱い検体であったことが原因と考えられるが、約70%の施設では陽性結果が得られていることを理解して頂きたい。IATでの陽性率は、自動機器の使用が可能であるMPやCB、CGが80%以上で、試験管法では、反応増強剤がPEGやLISSを用いている施設で80%以上となっている。また、本来陰性であるSAL主試験で 3+、PEG/IAT副試験で 3+の施設では技術的あるいは事務的エラーがあった可能性が考えられる。これらのことから、不規則抗体の種類や検査方法によって検出感度に差を認めるが、それ以上に基本的な手順の良否によってかなりの差が出ることもあり、各施設での適切な対応策が重要になると思われる。 尚、表35-7には交差適合試験の受託施設の検査方法と委託施設数を示したので参考にされたい。試料各反応結果総合判定施設数理由16-A陽性未入力18入力ミス16-B陽性未入力10入力ミス16-B陽性適合2入力ミス16-B陰性適合57凝集が確認されなかった16-B陰性判定保留1凝集が確認されなかった16-B陰性未入力7凝集が確認されなかった合  計77入力ミス表35-5 交差適合試験の結果に問題があった施設