| 「帯状疱疹」は神経の流れに沿って、帯状に赤い斑点や水ぶくれと痛みが生じる病気です。神経痛などの後遺症が残る可能性が大きいので、できるだけ早く治療を開始するようにしましょう。特に高齢者の場合は後遺症が残ることが多いので、早期治療が大切です。

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■疲労などをきっかけに水ぼうそうウイルスが活性化
帯状疱疹は、子供のころにかかった水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が、神経の中に潜んでいて、体力の低下などをきっかけに活性化して起こる病気です。
一度、水ぼうそうにかかると、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する抗体が作られ、免疫状態となりますが、年月が経つと抗体が減ってきます。また疲労や睡眠不足などによって体力が落ち、また、他の病気で免疫機能が低下したときなどに水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑制する力が弱くなって発症すると考えられています。
■皮膚症状や神経痛が起こる
帯状疱疹は、頭、顔面、胸、背中、おしり、下肢などに多く発症します。初めの2、3日は軽い発熱や神経痛などの症状が現れます。皮膚症状が現れるのはその後で、まず、紅斑(赤い腫れ)が生じ、その後、水疱(水ぶくれ)ができ、7〜10日ほど経つと、水疱がカサブタになります。発症後、3〜4週間で皮膚症状も神経痛も自然に治ります。
■後遺症を残さないために、早期治療を
数週間で自然に治るのは、原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスに対する抗体ができるためです。しかし、水痘・帯状疱疹ウイルスは、体内で活性化して増殖し始めたときから、神経を破壊していきます。そして破壊された神経は修復されません。したがって、自然に治るのを待っていては、後に神経痛の後遺症が残る可能性が高くなります。神経の破壊を少なくするためには、できるだけ早く治療を開始することが大切です。一般には、皮膚症状が現れてから5日目ぐらいまでに、抗ウイルス薬による治療を始めれば、後遺症は残りにくいと考えられています。
後遺症が残った場合には、神経ブロックなどの対症療法によって、痛みを軽くする治療が行われます。しかし、痛みの原因を根本的に取り除くことはできません。 |