■盲腸(虫垂炎)になれば、ニューヨークなら185万円、日本は21万円
 海外旅行に出かけて、旅先で盲腸になったとします。現地で盲腸の緊急手術を受けて1週間入院した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。海外主要29都市で調査したところ、総費用(手術費、病室代、看護費用、技術料など)がもっとも高かったのがニューヨークの185 万円、ロンドンでは138 万4000円、パリでは52万9000円となっています。日本では21万円しかかかりません。
 ニューヨークで入院すれば、1日の病室代は約7万円もかかります。病院に長くいれば料金が高くなるので、盲腸でも2泊3日程度の入院で済ませてしまうのが一般的となっています。海外旅行先では、具合が悪くなっても、病院へ行くのをためらってしまうほど高い値段となっています。

■日本の医療費はアメリカの半分、ドイツの3分の2
 OECD加盟29カ国の医療費に関する最新データ(1996年)によると、日本の医療費の対GDP比(国内総生産に対する国民医療費の割合)は7.2 %で、アメリカの半分、ドイツの3分の2となっています。この数字は、先進諸国29カ国の中では19位にすぎません。
 日本人の平均寿命は、男性77.2歳、女性83.8歳とどちらも世界一ですから、非常に安い費用で、大きな効果をあげていると言えます。「日本の医療費支出は膨大である」と言われることが多いのですが、外国に比べると日本の医療費は少しも高くなく、むしろ非常に効率的な医療を行っていると言えるのです。

大阪府医師会では、みなさんがいつでも安心して治療が受けられるようなより良い医療制度を目指しています。

 

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