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1.胃・十二指腸潰瘍の予防と対策
胃・十二指腸潰瘍の食事療法

1)胃・十二指腸潰瘍はなぜ起こるのか

潰瘍が起こる原因については多くの研究がなされていますが、まだ十分に解明されたとはいえません。しかし、胃液の分泌と胃粘膜の防衛力のバランスの破錠によって起こることは、ほぼはっきりしています。ではなぜ、必要以上に胃液が過剰になったり、粘液の力が弱まってしまうのか。代表的なものとして、3つの条件が考えられます。ストレス(精神的・肉体的)が自律神経に作用して、多量の胃液を分泌させたとき。薬剤の乱用による副作用が起こったとき。アルコール・コーヒーなどの刺激物で粘膜をいためられたとき。これらの条件が揃えば揃うほど、潰瘍の起こる確率が高くなると考えて下さい。


2)どんな人が胃・十二指腸潰瘍になりやすいか

精神的ストレスにさらされやすい人ほど、潰瘍が発生しやすくなります。なぜなら肉体的ストレスも、薬剤の乱用も、刺激物の摂り過ぎも、すべて精神的ストレスに関係しており、潰瘍の発生条件の第1位が精神的ストレスであることが、はっきりしているからです。ストレスが重なりやすい人には、いくつかのタイプがあります。つまり、『やり手』『出世型』『モーレツ社員』と見られる人たち、一般的には、物事にこだわる執着気質で、それだけにまじめで、几帳面な完全主義者であることが多い人たちです。さらに、このタイプが仕事一筋の無趣味人間でありがちなことも指摘されています。


3)胃・十二指腸潰瘍の症状

腹痛、出血(吐血・下血)、酸症状(胸やけ・げっぷなど)の3つが胃・十二指腸潰瘍の代表的な症状で、3大症状と呼ばれています。吐き気や嘔吐が起こることも少なくありません。しかし、人によって症状の現れ方がまちまちで、すべての症状が出そろう人も、まったく症状が現れない人もいます。定期的に健康診断を受け、体の状態を常にチェックしておきたいものです。

腹痛
空腹時や食後に、みぞおちや上腹部、背中の中央部いわゆる胃裏などに差し込むような強い痛み、焼けるような痛み、しくしくするような痛み、なんとなく上腹部が圧迫されるような痛みを感じます。また、痛みを感じなくなっても潰瘍が治ったとは限らないので注意しなければなりません。
出血
潰瘍があると目に見えない出血(潜血)がありますが、胃粘膜にある比較的太い血管にまで及ぶと血管が破れて出血し、吐血や下血を起こします。血液の色は、吐血では濃い褐色となり、下血では、黒光りしたコールタールのような色になります。
酸症状
胸やけ、げっぷなどの不快症状を酸症状といいます。これは、胃に異常が起こっていることを知らせる警報と考えて下さい。
吐き気や嘔吐
胃や十二指腸に潰瘍ができると痛みや酸症状が刺激になって吐き気や嘔吐をおこしやすくなります。



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