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府医ニュース
2024年6月26日 第3076号
大阪府内科医会(福田正博会長〈当時〉)は4月27日午後、大阪市内で第19回定時総会・記念講演会を開催。令和6年度事業計画案および同予算案、任期満了に伴う役員選挙が協議された。
冒頭、福田会長のあいさつに続き、高井康之・府医会長(当時)が来賓として登壇。同医会の活動および同医会員のかかりつけ医としての中心的な役割に敬意を表した。また、診療報酬改定に触れ、改定率はプラス0.88%であるものの、特定疾患療養管理料の対象疾患から「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」が除外され、新設された生活習慣病管理料に誘導されることに懸念を示し、内科を標榜する医師には厳しい改定となったと言及。さらに、地域別の診療報酬が議論されるなど、財務省による医療費抑制策を断じ、地域医療を守るため、歪められた医療政策が実現しないよう対応していきたいと語った。
総会議案では、まず、6年度事業計画案について外山学副会長が説明。続いて、泉岡利雄副会長より同予算案が提案され、いずれも承認された。その後、任期満了に伴う役員選挙が行われ、定数内候補により無投票で理事を選出。新役員で協議の結果、次期会長には泉岡副会長が選任された。なお、福田会長は名誉会長に就任する。
会長就任のあいさつで泉岡新会長は、医学が日々進歩する中で臨床医として最新の医学を熟知する必要があると述べ、医会独自の研修会の開催に力を入れたいと語った。また、研修医にも入会を呼びかけるなど、PR活動にも取り組むと表明。会員のための医会であることが重要と強調し、多くの会員の声を吸い上げ医会運営に反映させていきたいとして、協力を求めた。
定時総会後にはウェブを併用し記念講演会を実施。約170人が参加し、「腎臓生理から考える高血圧の病態と治療」(有馬秀二氏〈近畿大学医学部腎臓内科主任教授〉)、「心不全治療の現状と課題」(坂田泰史氏〈大阪大学大学院医学系研究科循環器内科教授〉)と題する講演が行われた。