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府医ニュース

2023年3月1日 第3029号

 ◆2月6日未明にトルコ南部を震源とした大地震が発生した。トルコと隣国のシリアで、多くの建物が倒壊し、現地は大混乱となった。すでに4万5千人を超える死者が確認されており、今後さらに増加する可能性が高い。
 ◆現在、世界各国から多くの援助の手が差し伸べられているが、被害の規模が非常に大きく、その復興には多くの時間と労力を要するであろう。
 ◆トルコは、ヨーロッパの中では地震の多い国であるが、日本は世界第2位の地震大国である。世界の陸地面積のわずか1%の我が国で、世界中の地震の実に約10%が起こっている。
 ◆近年では、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震など、多くの大地震が発生している。最大震度6以上の大きな地震が起こる頻度が平成5年以降、明らかに増加しているとの報告もある。
 ◆発生が懸念されている南海トラフ地震や首都直下地震などは、いつ起こってもおかしくないと警告されている。これらの災害に対する現実的な対策は急務である。(浩)