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医師・医療関係者のみなさまへ

将棋部だより

1月例会の成績

府医ニュース

2023年2月22日 第3028号

新春の決戦

 1月15日に今年最初の例会を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で開催した。時期外れに暖かい日だった。
 「じっと見つめておれないものが二つある。太陽と死だ」とアランは語ったが、見つめられないものはたくさんある。この世は苦しみに満ちているから。それでも生きるためには愛することだという。我々は修行によって、苦しみを克服したいのである。
 参加者は8人だった。全員意気盛んで、闘志と闘志とが音を立ててぶつかり合うような、激しい戦いにしばしばなった。
 この日には大阪府医師会広報課の職員が来て、昼休みに行った昨年の成績優秀者等の表彰や、対局風景を撮影してくれた。
 昨年の年間最多勝利は、16勝8敗の手島七段(和泉市)で、2位は13勝11敗の松村六段(池田病院/東大阪市)、3位は12勝12敗の青谷三段(高槻市)と12勝8敗の濱田五段(東住吉区)だった。皆勤は手島、松村、青谷のほかに、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)、佐野五段(豊中市)の5人だった。敢闘賞は伊藤と佐野に贈られた。
 この日の手島は不調で、4局とも終盤にさしかかった頃には非勢に陥っていた。しかし最終盤に相手の緩手に乗じて逆転サヨナラ勝ちを繰り返し、全勝優勝を果たした。3勝1敗者の中で、規定により伊藤が2位、松村が3位になった。他の参加者は、濱田、青谷、佐野、東森五段(平野区)、山中五段(福島区)だった。
 「我々がいる宇宙の上に、もう一つの宇宙がある。芸術家はそれを教えてくれる」とプルーストは語った。将棋も芸術で、もう一つの宇宙だ。そこで遊んで、我々は喜びにひたり、世の苦しみを克服するのである。

新入部員募集

 入部をお望みの方は、いずみがおかメンタルクリニックの手島(電話0725―56―2727)までご連絡ください。
報告
 手島愛雄(和泉市)