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大阪泌尿器科臨床医会

府医ニュース

2023年2月1日 第3026号

令和4年度社員総会・第80回学術集会を開催

 大阪泌尿器科臨床医会(仲谷達也会長)は令和4年11月26日夕刻、大阪市内のホテルで4年度社員総会および第80回学術集会を開催した。
 学術集会では学術奨励賞授与式の後、西阪誠泰・同医会常任幹事が司会を務め、熊田憲彦氏(市立吹田市民病院腎臓泌尿器科部長)を講師に保険講習を実施。レセプト審査基準の全国的な標準化により、従来、地域の審査委員会で行われていた審査基準に合致しないことが生じ得るなどと指摘した。
 引き続き、「小児泌尿器科疾患への対応」をテーマにシンポジウムが開かれた。石井啓一氏(大阪市立総合医療センター小児泌尿器科部長)、能見勇人氏(大阪医科薬科大学病院腎泌尿器外科准教授)、福井真二氏(大和高田市立病院泌尿器科部長)、藤本西蔵氏(近畿大学医学部泌尿器科学教室)、松本富美氏(大阪母子医療センター泌尿器科主任部長)が順次登壇。陰嚢水腫や急性陰嚢症、水腎症等に係る▽症例▽治療実績▽手術適応の可否▽術式の選択――などの発表がなされた。
 最後に、特別講演が行われ、まず安井孝周氏(名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野教授)が「尿路結石診療に関する最近の話題」について解説。以前は若年の男性に多かったが、現在は50~60代が中心の疾患となっていると語った。さらに、EAU(欧州泌尿器科学会:European Association of Urology)などのガイドラインに触れ、最近の変更点等を説明した。次に、三宅秀明氏(浜松医科大学泌尿器科学講座教授)が「前立腺がん診療に関する最近の話題」と題して講演。国産手術支援ロボット(hinotori)に関するトピックスや新規薬剤導入の可能性など薬物療法について詳説した。