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医師・医療関係者のみなさまへ

令和4・5年度府医新役員

府医ニュース

2022年7月27日 第3007号

所信と抱負

 第322回大阪府医師会定例代議員会(6月23日)終結後、第4期茂松茂人・府医執行部による会務が始まった。新たに就任した役員の所信と抱負を紹介する。

開業医と勤務医の一層の連携推進に取り組む 理事 杉本 圭相

 大阪府医師会理事に選任いただきました杉本圭相です。この度、理事という身に余る職位をいただき、大変光栄に思うとともに、その重責に身が引き締まります。就任にあたり、府医会員の皆様をはじめ、多くの関係者の方のご尽力をいただき、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
 私は平成14年に近畿大学医学部を卒業し、同大学小児科で卒後研修を行いました。研修後は大学院に進み、在籍中にヴァンダービルト大学(米国)腎臓内科で基礎研究に従事しました。その後、近畿大学病院を中心に研鑽を積み、現在、小児科思春期科での診療以外に、医学部、大学病院内で、主に医学生の生活支援、院内サービス向上、虐待対策、地域医療に関する業務に従事しています。
 今回、府医執行部の一員に加えていただき、お恥ずかしながら、真っ先に感じたことは、これまで医師会の多くの活動の恩恵を受けながらも、それらの活動に至った経緯、そこに関わられた会員の方々のご努力など、十分に理解しているというには程遠かったということです。重く受け止めるべきであるとともに、私にとって大きなターニングポイントと考え、一国民として、一勤務医として、そして一会員として、自分に何ができるか、当事者意識を強く持ち、進んでまいりたいと思います。
 国民の社会生活の基盤にある健康を守るため、大阪のみならず、日本の医療が「常に国民、患者、会員の目線の医療を展開する」という医師会の理念に少しでも近づけるよう、そして開業医の先生方と勤務医との連携をさらに深められるよう汗をかいていく所存です。見た目も経験も未熟な新人ではありますが、多くの諸先輩方のご指導を仰ぎながら、大学病院での経験をいかし、精一杯取り組ませていただきます。今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

これまでの経験いかし広い視野に立ち会務に 理事 清水 智之

 この度、大阪府医師会理事に選任いただきました清水智之です。理事への推薦をいただいた時は急な話でびっくりいたしましたが、やりたかったことなのでとてもうれしく思いワクワクしております。機会を与えていただいた茂松会長に感謝しております。
 私は、平成8年に奈良県立医科大学を卒業し、同耳鼻咽喉科学教室に入局、その後八尾市立病院で約11年研鑽し、咲花病院を経て、現在、岸和田市であいばクリニックを運営しています。義父である故・饗場(あいば)博美先生からも、医師会活動をするように言われておりまして、昨期より岸和田市医師会副会長も務めています。
 泉州地域では、堺市以南の七つの医師会が集まる「七石会」が開催されておりますが、岸和田市が当番の際に高校の同級生である八幡道典氏(現財務省主計局総務課長)に講演を依頼しました。色々な話をし、将来一緒に働く機会があればと思うようになりました。今回、岸和田市から大阪府へと活動の範囲が変わったことで、今までよりも広い視野に立って色々勉強させていただき、大阪府の医療の一助になればと思います。大阪でも都市部と地方では医療が同じではないとCOVID―19を通じて感じました。将来は制度策定に携われるようになればと考えております。大阪府全体も日本の一部と考えつつ府医の目指す医療の方向性に沿って、会長を全力で支えていく一人になる所存であります。ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。