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大阪府訪問看護ステーション協会定時総会

府医ニュース

2022年7月20日 第3006号

新会長に長濱氏、立石氏は勇退

 大阪府訪問看護ステーション協会は6月30日午後、大阪府看護協会ナーシングアート大阪において令和4年度定時総会を開催。任期満了に伴う役員改選では、立石容子氏が勇退。新会長に長濱あかし氏が選任された。
 開会のあいさつで登壇した立石氏(前会長)は、3年度は新型コロナウイルス感染症の自宅療養者への健康観察事業など、医療と介護の橋渡し役として大きく貢献したと力説。多職種と連携しながら各種事業に取り組んできた成果の蓄積が、今の協会活動に生きていると述べた。また、BCP策定など事業運営に係る課題は山積しているが、大阪府医師会・大阪府看護協会・行政等へ引き続きの協力を求めた。
 その後、協会副会長を務める中尾正俊・府医副会長が茂松茂人・同会長のあいさつを代読。地域の医師会と訪問看護ステーションが連携し、コロナ禍で浮き彫りとなった多くの問題解決に向けた提言などを行政等に示し、働き掛けていくことが、「有事の際にも機能する地域包括ケアシステムの構築」につながると強調。府医も協会活動を全力でサポートするとして一層の発展に期待を寄せた。

地域に根ざした訪問看護を継続する

 議事では、3年度事業および決算報告、定款変更等を承認。立石会長の退任に伴い新会長に就任した長濱氏はあいさつで、「在宅酸素療法患者の生活実態調査に関わったことがターニングポイントとなり、その課題解決のために訪問看護ステーションに携わった」と自身の歩みを振り返った。また、今年度は「いかなる場合でも継続できる地域に根ざした訪問看護」をスローガンに、▽災害対策の強化▽地域との協働の深化▽多職種人材の育成――などに取り組むとして、住民の健康、安心・安全のために献身したいと力を込めた。
 閉会に際して中尾副会長は、「訪問看護は、小児をはじめとする医療的ケア、医療・介護の多職種連携やACP等の推進においても欠かせない存在」と言及。地域共生社会の実現のためにも、一丸となって事業に取り組むことが大切と呼びかけた。