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医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース

2022年6月29日 第3004号

 ◆第208回通常国会が閉幕した。政治に託された課題は数多くあるが、ロシアのウクライナへの侵攻、中国や北朝鮮の動向などを踏まえ、今国会では、我が国の防衛力の増強が前向きに議論された。
 ◆そのためには、莫大な予算が必要であるが、その財源確保には、増税か、国債の大量発行等の借金か、社会保障費を減らすことくらいしかないのが現状である。現在のインフレ下で国民の生活は苦しくなっており、さらなる増税を受け入れる余地は少ない。我が国は、現在でも膨大な額の借金を抱えており、これ以上の増額は、国の存続にも関わるため、困難だろう。
 ◆そうなると、結局、医療・年金・介護予算の大幅な削減による資金の捻出しかないとなるのではないか。もちろん、国民はそれを望まないと思われるが、防衛費増大論には賛成の意見が多く、結果的にその方向で決定される可能性が高い。
 ◆医療従事者としては、このことは決して容認できない。我々は国民にこの事実を広く啓発し、福祉予算の十分な確保を訴えたい。(浩)