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医師・医療関係者のみなさまへ

旭区リモート健康相談会

府医ニュース

2021年12月15日 第2985号

地域で暮らす高齢者の健康を守る

 旭区医師会(焦昇会長)は10月27日午後、旭区内で在宅医療を受けられている方を対象に「旭区リモート健康相談会」を開催した。
 本相談会は、コロナ禍で外出困難な高齢者が病気や健康に関する悩みを相談する機会を持つことができるよう、新たな取り組みとして実施。相談者一人ひとりにタブレット端末を配付し、ケアマネジャーのサポートの下、相談者の自宅や地域包括支援センターからZoomを用いたリモート形式で行った。
 当日、同区医師会館には相談員として医師会役員・会員ら計13人が待機。内科・整形外科・泌尿器科・皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科などの幅広い相談に丁寧に応じた。また、新型コロナウイルス感染症やワクチン接種に関する相談には、同区役所の職員が対応。計19件の相談があり、相談員が1対1で話を聞いた。
 なお、本相談会の開催にあたっては、井上剛・同区医師会公衆衛生担当理事を中心に、医師会、訪問看護ステーション、地域包括支援センター、行政の職員など総勢35人が協力して企画・準備に取り組んだ。
 今回の試みを経て、焦会長は「自宅に閉じこもり、気軽に相談ができない在宅患者の悩みに寄り添うことができた」と力説した。一方で、「コロナ禍で在宅医療に関わる多職種での顔の見える関係が取りにくくなった」と指摘。「相談会を機にリモート運用を取り入れ、医療・介護スタッフの連携強化につなげていきたい」と語った。