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師走の月

府医ニュース

2021年12月1日 第2984号

 12月の満月は、寒月というそうです。英語でもそのままCool Moon。冬の夜の冷たく冴え渡った光の月。
 2021年最後の満月は、12月19日。
 ミニマムーン(マイクロムーンともいう)になるそうです。月の公転軌道は、楕円を描いて回っているので、地球に最も遠い位置と最も近い位置が存在します。地球との距離が一番遠くなり、最も小さな満月が確認できるのがミニマムーンの特徴です。反対に、最も近い距離での満月がスーパームーンですが、地球と月の距離である地心距離は、ミニマムーン40万6千㌔、スーパームーン35万7千㌔で、その差は4万9千㌔。それにより、大きさでは14%、明るさでは30%も違うそうです。
 月が空に昇り、水面を川のように照らし長く伸びた月光をムーン・リバーと呼びます。「ムーン・リバー」といえば、オードリー・ヘプバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』の主題歌が思い浮かびます。作詞者のジョニー・マーサーの故郷はアメリカの南部ジョージア州。自宅の裏にバック・リバーという川があり、その揺れる水面に月光が映る様子と映画のオードリー・ヘプバーンをイメージして作ったということです。この話以来、その川はムーン・リバーと呼ばれているそうです。
 仕事帰りに渡る川は、それほど大きな川ではありませんが、冬の冴え冴えとした空に浮かぶ、今年一番小さい満月が、水面に映るのを見られたらと期待しています。
(颯)