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府医ニュース

2021年11月17日 第2982号

 ◆コロナ禍で苦戦を強いられている飲食業界では、「テイクアウト」・「デリバリー」に力がそそがれている。あわせて、使い捨て容器の脱プラスチックにも。
 ◆サトウキビの搾りかす・麦の外皮・竹の皮など、捨てられていた天然材料での紙製容器の出荷が急増している。「環境配備容器」をうたうことで、社会貢献の達成を販路の拡大につなげている。まさに、「一石二鳥」。
 ◆消費者にも意識変革を拡げている。容器持参のテイクアウト。でき上り品の持ち帰りでなく、カレーや麺類などで、具材、ルー、スープなどを別々に。家でそのまま加熱、味付けし、「できたて感」を楽しむ。ここでも「一石二鳥」のアピール。コロナ禍での「新しい生活様式」と話題になっている。
 ◆半世紀以上前、小筆が幼いころの「お使い」の記憶が戻る。食品や料理品の持ち帰りは多かった。新聞紙、竹の皮、杉の薄板などの容器が使われた。トウフなどは、アルミ鍋に入れた。テイクアウト・脱プラスチックは、半世紀以上前への回帰ともいえる。(翔)