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府医ニュース

2021年5月19日 第2964号

 ◆3回目となる緊急事態宣言発出当日、参議院長野県区補欠選挙、衆議院北海道2区補欠選挙、参議院広島県再選挙が行われ、菅政権初の国政選挙は自民党の全敗。各選挙の投票率は北海道30.46%、長野県44.40%、広島県33.61%と極めて低いが、与党の組織票は当選を勝ち取ることができなかった。
 ◆政府の新型コロナ対策の無残な迷走ぶりは、国民を激しく消耗させ、女性や若者の自殺の急増という事態をも招いている。頼みの綱のワクチンも、イスラエルが既に「ブースター」として国民への3回目のワクチン接種に入っている一方で、我が国の接種率は1.2%と極めて低率であり、接種予定日は「逃げ水」のようだ。
 ◆大阪では既に医療崩壊し、東京都もそれに追随する勢いだ。強毒変異株であるインド株の蔓延を危惧する中、「緊急事態宣言のオリンピックへの影響はない」と菅首相。猛暑が予測される今夏、東京オリンピックが、この国の挽歌とならないように政府は国民の声たる選挙結果を受け止めてもらいたい。(猫)