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府医ニュース

2021年2月24日 第2956号

 ◆50年前、ガルブレイスが提唱した「不確実性」の時代、現在は「3つ増えて」「VUCA」の時代となり、「不平等」「差別」「格差」は拡大の一途である。
 ◆2017年、国連のグテーレス事務総長が、「国際女性デー」に各国メディアへ向けた寄稿文は、ジェンダー・ギャップについて、男性至上主義への批判、そして男女平等や女性のエンパワーメントの促進を誓う、意義深いものであった。
 ◆近年、性とは「オスかメスか」といった二項対立的なものでなく、連続する表現型としての雌雄、「性スペクトラム」として捉えることで、性を再定義する研究が行われている。
 ◆ハラリによると「人間は虚構(共同主観性)を創り、その制度的世界の中で行動することに自らを見出す動物だが、その虚構は例外なく、不出来で矛盾に満ちている」そうだ。
 ◆勿論、「男性至上主義も虚構」である。いずれにせよ、古い虚構を捨て、多様性を織り込んだ新しい虚構に生きることが求められており、コロナ禍の下、一層その思いを強くする。(猫)