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医師・医療関係者のみなさまへ

拡大鏡

府医ニュース

2021年2月3日 第2954号

 ◆新しい年を迎えたが、依然として世界中で新型コロナウイルス感染症との戦いが続いている。
 ◆世界各地でワクチンの接種が始まり、我が国でも2月下旬からの接種計画が発表された。しかし、現在決まっているのは日程等だけであり、具体的な準備はこれからの状態である。
 ◆実施責任者は国であるが、実際の業務は各市町村に任されている。今回の措置は、まず日程ありきで拙速に進められたものであり、多くの課題が山積し、現場の混乱は顕著である。
 ◆予防接種の実施にあたる医療従事者・医療現場には、いまだ十分な情報が提供されておらず、迅速な対応は困難な状態である。既に医療崩壊が現実に各地で起こっており、この段階で速やかに接種を行うためには、多くの工夫と周到な準備が必要である。
 ◆予防接種の円滑な実施のためには、各地区の行政と医師会・医療機関との密接な連携と協力が不可欠である。このことをすべての関係者が十分に理解し、遂行していく必要があることを、我々は強く主張していくべきである。(浩)