TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

新年のごあいさつ

大阪府医師会 副会長  澤  芳樹

府医ニュース

2021年1月6日 第2951号

Now or Never

 皆様、新年おめでとうございます。茂松会長の下で副会長と勤務医部会長を務めさせていただいております、澤芳樹でございます。大阪府医師会の中にあって、大学勤務医師の立場として、地域連携や人材育成、先進医療・高度医療や国際貢献の面から、府医に少しでもお役に立てればと思っております。こういう形で府医の副会長を仰せつかってから早いもので10年が過ぎ、代議員も10年務めさせていただいています。昨年は、春先から、コロナの影響で、これまで人類が経験したことのない日常を強いられた1年でありました。いつか起こるだろうと言われてきた新興感染症パンデミックがこれほどまで世界中を苦しめる状況になろうとは、誰も想像しておりませんでした。そのため、国民の健康を守る医師会の活躍は計り知れないものがあり、本当に医師会の実力を発揮する1年であったのかと思われます。今もまだまだ出口が見えない状況ですが、withコロナ、afterコロナに立ち向かい対応可能なSustainableな新しい世界が築かれていくためにも、府医の果たす役割は、これからますます大きくなるものと思われます。
 私も、教授に就任して15年が経ち、いよいよ退官を迎えます。心臓血管外科の道を歩んで、40年です。本当に山あり谷ありの苦労の連続でしたが、平成22年に伯井俊明・前府医会長が就任された時に副会長を仰せつかり、伯井先生から色々ご指導いただき、茂松会長に引き継がれても継続して副会長のお役目を仰せつかりました。この10年間の医師会の経験は私にとって大変貴重な経験となりました。そして、私が歩んできた心臓血管外科/再生医療の業績により、このたび紫綬褒章を受章させていただきました。茂松会長をはじめ医師会の先生方にお祝いしていただき、これほど名誉で嬉しかったことはありません。府医の一枚岩の強さと優しさを強く感じました。茂松会長をはじめ、府医の先生方には本当にお世話になるばかりですが、今後とも学術的貢献や働き方改革、専門医制度など少しでも貢献できればと思っております。更に、大学人として勤務医として、今後もコミュニケーションを大切にさせていただきたいと思っております。
 令和3年は良い年になることを祈念しつつ、少しでも府医のためにお役に立てるように頑張りますので、何とぞよろしくお願いいたします。