TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2020年9月2日 第2939号
令和2年度第1回郡市区等医師会救急医療担当理事連絡協議会が7月27日午後、大阪府医師会館で開催され、約50人が出席。救急・災害医療対策について協議した。
冒頭、茂松茂人会長はあいさつで、九州をはじめ日本各地に被害をもたらした令和2年7月豪雨の被災者・犠牲者に対し、お見舞いと哀悼の意を表した。次に、新型コロナウイルス感染症に関する状況に触れ、感染制御にはPCR検査の拡充が必要と指摘。唾液による抗原検査の活用を含め、検査体制の充実に働きかけているとした。更に、受診抑制による医業経営悪化の問題に言及。国の第二次補正予算で支援がなされるものの、充分なものではないとの見解を示し、今後も府民・会員のために尽力すると訴えた。
続いて、加納康至副会長が救急・災害医療対策に関する元年度事業を報告。これまで標準的な指導方法が示されていなかった、ACLS(二次救命処置)インストラクター養成研修の進行例をまとめたと説明した。加えて、G20大阪サミットや新天皇即位に伴う大型連休への対応に触れ、医療救護体制確保への協力に謝辞を述べた。また、2年度事業計画では、重点事項から「日本蘇生ガイドライン2020(仮称)」策定および災害時診療概況報告システム(J―SPEED)への対応を取り上げた。
その後、鍬方安行理事が2年度「救急の日」「救急医療週間」行事実施要綱を説明。次いで、「(夜間・休日)急病診療所代表者会議」開催報告および「大阪880万人訓練」実施要綱の説明を行った。議事ではそのほか、救急・災害医療に係る研修会の開催計画について触れ、新型コロナの動向を鑑みて方向性を決めるとした。
本協議会に先立って開かれた「大阪市内医師会救急医療担当理事連絡協議会」では、元年度大阪市急病診療実績等が報告された。その後、中央急病診療所の2年度下半期分および3年度ゴールデンウィークの出務医師割り当て案を提示。異議なく了承された。
また、大型連休中における急病診療所での投薬日数や出務医師の確保、新型コロナ感染が疑われる患者への対応などについて議論した。