TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

(夜間・休日)急病診療所代表者会議

府医ニュース

2020年8月5日 第2936号

初期救急が抱える問題を共有

 大阪府医師会は3月6日午後、大阪小児科医会の協力の下、「(夜間・休日)急病診療所代表者会議」を大阪府医師協同組合で開催。代表者が一堂に会した。
 開会あいさつで茂松茂人会長は、新型コロナウイルス感染症への対応に言及。現場の急病診療業務に支障を来すことのないよう対応に努めていくとした。次いで、同会議を開催した経緯に触れ、「初期救急医療機関にはこれまで、課題を検討する機会がなかった」と説明。急病診療所が抱える問題について情報共有・意見交換を行い、医療の質の向上を図りたいと述べた。
 議事は新田雅彦氏(大阪小児科医会/大阪医科大学救急医学教室講師)が進行を務め、鍬方安行理事が同会議にかかる事前アンケートの結果を報告。久保馨氏(府医救急・災害医療部小児救急検討委員長)から令和元年度「小児救急医療研修会」の開催報告がなされた。協議では、府内の急病診療所における小児科医療の課題について、▽出務医師の高齢化▽より高いレベルでの看護・検査体制▽小児外科への対応難▽虐待への対応――などを議論。続いて、薬剤処方時の投薬期間について意見を交換した。
 また、出席者から新型コロナの疑いがある患者が受診した場合の対応について質疑があったほか、医師の働き方改革(時間外労働規制や兼業・副業の問題)により医療体制の維持が困難になるとの声も挙がり、茂松会長と宮川松剛理事がそれぞれ回答した。