TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

拡大鏡

府医ニュース

2020年6月17日 第2931号

 ◆新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言は解除されたが、この先流行がどのようになるか予想できない。諸説あるが、ワクチン、治療薬が十分に準備できなければ収束は困難と思われ、長期戦を覚悟しなければならない状態にある。
 ◆アフターコロナの時代は必ず到来するであろうが、その時の世の中は、今までとはかなり変わったものになることは間違いない。テレワークが可能な職種は出社して働く必要が無くなり、集まっての会議や出張の習慣も無くなると予想される。そうなると関連する業種は存亡の危機になるかも知れない。
 ◆我々医療機関も、オンライン診療の拡大など、今までとは異なる形態での診療が普通に行われるようになれば、現状の診療報酬体系の下では、診療所などの経営が成り立たなくなる。
 ◆既に現在の受診抑制の中で経営状態が悪化し、職員の解雇や減給なども行われており、現場の士気は著しく低下している。このことによる医療崩壊が現実のものになっていることを、広く啓発していくべきである。(浩)