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将棋部だより

11月例会の成績

府医ニュース

2019年12月18日 第2913号

濱田五段が今年2度目の優勝

 11月17日に今年最後の例会を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で開催した。紅葉が美しい小春日和だった。
 ラカン派の精神分析医達は、アメリカの思想が主流となった現代の精神医学を、症状の有無にこだわり、患者の主体としての在り方に注目しないと批判した。我々は勝敗にこだわらず、思考の過程を重視する。それが棋力を向上させる修行になると思うからである。
 参加者は8人だった。精神を統一し、考えることに集中できる天候だったから、全員がじっくりと腰を落ち着けて考えた。王将を自陣深くに囲う持久戦になりやすかった。そのために序盤が長くなり、両軍の駒が衝突するまでに持ち時間の大半を費やしてしまい、中盤になった頃には、秒読みになってしまうケースが多かった。
 濱田五段(東住吉区)の指し方は、重厚だった。慌てず、焦らず、諦めずに指し続けられれば、将棋は容易に負けるものではない。濱田は終始悠然とした態度で指し続けたので感服した。3勝1敗で、今年2度目の優勝を果たした。3勝1敗だった者は、他に2人いて、規定により松村六段(池田病院/東大阪市)が2位で、手島七段(和泉市)が3位になった。他の参加者は、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)、東森五段(平野区)、山中五段(福島区)、準会員五段、準会員二段だった。
 「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残れるのは、変化できる者である」とダーウィンは主張した。我々は修行によって変化し続け、進化の道をたどってきた。ゆく年もくる年も、修行を続けるのである。

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手島愛雄(和泉市)