TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

調査委員会だより No.62

府医ニュース

2019年12月4日 第2912号

来るべき大災害に向けて(2)文 長﨑 雄二(藤井寺市)

 今回は災害時に最も問題となるであろう電源についての調査結果を報告します。
 災害時の電源について、「自家発電装置・蓄電装置がある」との回答は診療所長19.2%、病院長82.1%であり、「装置の準備予定はない」は、診療所長59.2%、病院長10.3%と共に両者で大きな差がありました。電源供給能力の面では「施設全体の機能を3日間程度維持可能」「施設全体の機能を数時間維持可能」との回答は診療所長5.2%、14.3%(計19.5%)、病院長20.3%、25.0%(計45.3%)と必ずしも充分とは言えない状況のようです。自由意見として「必要性はあるが、どのような機種を揃えたらよいか分からない」「装置が高額」「医師会などで推薦してほしい」などの意見が見られました。
 電源装置の準備が充分ではないことは、災害時には、多くの病院、診療所での機能が麻痺状態になってしまうことが予想されます。
 次回に続きます。