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医師・医療関係者のみなさまへ

羽曳野市ふれあい健康まつり

府医ニュース

2019年11月27日 第2911号

健康な生活を過ごすために

 羽曳野市および同市三師会をはじめとした15団体で構成される羽曳野市健康まつり実行委員会(委員長=大塚尚・同市医師会理事)の主催する第37回「ふれあい健康まつり」が10月20日、はびきのコロセアムで開催。約3千人の市民らが訪れた。
 会場では、各団体が催しを企画。医師会では、ロコモチェックと握力測定を実施し、結果を基にアドバイスが行われた。また、医師健康相談のコーナーを設け、市民の悩みに応じたほか、同市が実施した骨密度測定コーナーで整形外科医が相談役として協力した。
 午後からは健康づくり講演会が行われた。講演前にあいさつした調子和則・同市医師会長は、甚大な被害をもたらした台風19号に言及。予想もつかない天災が毎年起きているとして、日頃から対策に臨んでほしいとした。また、講演テーマである視力について、健康な生活を過ごすために重要であるとし、「知らないうちに視力が落ちていた」ということのないよう注意してほしいと語った。
 「病気で視力を失わないために」と題して講演した大塚氏は、視覚障害になる原因として、緑内障・糖尿病網膜症・加齢黄斑変性の3疾患が全体の半分を占めていると示し、各疾患の症状と検査法・治療法を説明した。加えて、いずれの疾患についても、「一旦悪くなると良い状態に戻すことが難しい」として、早期発見・早期治療の大切さを指摘。40歳を過ぎたら、自覚症状がなくても定期的に検診を受けてほしいと締めくくった。