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医師・医療関係者のみなさまへ

大阪府眼科医会主催 目のすべて展

府医ニュース

2019年11月27日 第2911号

目の健康考える機会に

 大阪府眼科医会(佐堀彰彦会長)は10月13日・14日の2日間、大阪市北区にあるブリーゼプラザ小ホールで第46回「目のすべて展」を開催。本展は10月10日の「目の愛護デー」に因み、例年この時期に実施されており、「目の健康」を呼びかけている。当日は、講演のほかにも▽健康相談▽お楽しみ抽選会▽児童・生徒絵画展▽眼科啓発パネル展示▽目に関するクイズ――など、様々な催しが行われ、両日あわせて約550人が訪れた。
 2日目は、佐堀会長より主催者あいさつがあり、まず、日本列島に大きな被害をもたらした台風19号で被災された方にお見舞いの言葉が述べられた。そして、「当事者の苦労は想像以上」とし、視覚の不自由さにも通じるものがあると言及。視力障害のある方を支援することや中途失明を未然に防ぐことは、当医会の社会的使命であり、一層尽力したいとした。続いて、大阪アイバンク、日本ライトハウス、読売光と愛の事業団大阪支部に寄付がなされ、各団体の代表者から感謝状が贈呈された。
 会期中、目に関する特別講演として、「白内障」(野本裕貴氏〈近畿大学〉、佐藤孝樹氏〈大阪医科大学〉)、「緑内障」(上野洋祐氏〈大阪市立大学〉、嶋千絵子氏〈関西医科大学〉)、「生活習慣病と目」(原千佳子氏〈大阪大学〉)が取り上げられ、それぞれの疾患を解説するとともに、治療法やトピックスなどが示された。また、昨年に続き、桂文太氏による落語・講演が行われた。桂氏は、網膜色素変性症のため50歳で中途失明。その後、ヘルパーや盲導犬と出会い、現在も噺家として活躍されている。盲導犬を巡るエピソードや芸人仲間との秘話などがユーモアを交えて語られ、会場の笑いと感動を誘った。後段は落語「天王寺詣り」が披露され、その名人芸に耳を傾ける姿が見受けられた。
 別会場では、目の健康相談が開かれ、同医会の役員らが丁寧に応じた。