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医師・医療関係者のみなさまへ

新生児の蘇生講習会

府医ニュース

2019年9月4日 第2903号

繰り返し講習受講を

 大阪府医師会は8月3日午後、府医会館において令和元年度第1回新生児の蘇生講習会を開催。講義と実技を交えた講習に、会員および会員医療機関に勤務する看護師や助産師など約20人が参加し、新生児の蘇生に関する初期対応について学んだ。
 開会にあたり笠原幹司理事があいさつ。出生児の適切な初期対応が大阪における周産期医療の好成績に深く関わっているとした上で、本講習会が更なる体制充実につながることへの期待を表明した。また、実際の現場で対応できるよう、何度も繰り返し講習を受講することが重要であるとした。
 講義では、大橋敦氏(関西医科大学附属病院准教授)が、「日本版救急蘇生ガイドライン2015」に基づく「NCPR(新生児蘇生法)テキスト」を用いながら、蘇生の初期措置、初期措置後の評価、蘇生バッグの構造と特徴、蘇生後のケアなどについて詳細に解説した。
 引き続き、受講者を5グループに分け、蘇生訓練用の人形を用いた実技講習を実施。現場を想定した実習に取り組み、新生児の緊急時対応を習得。終了後には、受講者に修了証が授与された。
 なお、今回を含め、本講習会は令和元年度に4回の開催を予定しており、第3・4回は、第1・2回の講習をスキルアップした復習コースとして実施する予定である。