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府医ニュース

2019年9月4日 第2903号

 ◆東京オリンピック・パラリンピック開催まであと1年を切った。様々な準備が急ピッチで進んでいる。
 ◆前回の東京オリンピックの開催日は昭和39年10月10日。当時の東京の8月の平均気温は27.8度、10月は15.9度であった。その後、日本の平均気温は上がり続け、毎年夏は猛暑となっている。
 ◆今回(の大会)は、その強烈な暑さの中での開催となる可能性が高い。色々な暑さ対策も講じられているようであるが、そもそも、この時季に開催すること自体に問題はないのか? また、数週間の大会のために莫大な経費が費やされるが、その後の計画は十分であろうか?
 ◆過去のオリンピック開催における負の遺産に、今尚苦しめられている国も多い。時代の違いもあろうが、旧国立競技場などの建造物が、その後半世紀にわたって有効に活用されてきたことや、気候の良い10月開催であったことなど、今一度先人の知恵に学ぶことは多いのではないだろうか。またアスリート・ファーストの観点から、医療人として提言できることも多いはずである。(浩)