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医師・医療関係者のみなさまへ

「外国人のための一日インフォメーションサービス」

府医ニュース

2019年7月17日 第2898号

在阪外国人の悩みに応える

 大阪府医師会、大阪府・市など21団体で構成する「外国人の住みやすい大阪」を考える関係機関等連絡会議(「一日インフォメーションサービス」実行委員会/委員長=矢野隆子・府医理事)が主催する外国人向けの無料相談会「一日インフォメーションサービス」が6月23日、大阪国際交流センター(天王寺区)で開催された。本事業は平成7年より実施。今年で25年目を迎え、通算の開催は28回を数える。
 大阪府内においても多くの外国人が暮らしているが、その中には日本語の理解が十分でないために、日常生活で様々な不便や悩みを抱える方も見受けられる。この日行われた一日インフォメーションサービスは、在阪外国人の快適な生活のサポートを企図するもので、「医療・歯科医療・薬剤」「出入国・在留」「人権」「法律」「進学」「税金」「労働」「子育て」など、各団体より派遣された専門相談員による個別相談が展開された。通訳(ボランティア)を介して使用された言語は、アジア圏、ヨーロッパ圏など10言語に及んだ。
 当日の来場者数は62人、相談件数106件。専用電話による相談は9件の相談を受け付けた。医療に関しては、保険制度への質問や疾病に関する悩みなど6件の相談が寄せられ、矢野理事が応対した。
 会場には、関係団体が発行する外国人サービスに関するパンフレットなどを自由に手に取れる資料コーナーのほか、絵本やお菓子を用意した「子どもコーナー」なども設置され、来場者から好評を得ていた。